家の魅力を引き立てる!建築の基本知識と最近のトレンドについて

2024/01/17 ブログ

■①はじめに
「建具」はただの部品ではありません。
それは私たちの日常生活を豊かにする道具です。
例えば、防音性に優れた扉を選ぶだけで、外の騒音から解放され、心地よい静けさ
を手に入れられます。
デザイン性の高い窓を採用すれば、部屋の雰囲気は一新し、まるで新しい空間で生
活しているかのような感覚に浸れます。
この記事では、建具の種類や選び方はもちろん、注目されている最新トレンドにつ
いても詳しく説明します。
この情報を活かせば、日常生活は一段と快適になり、その質も高まるでしょう。
どうぞ最後までお付き合いください。

■② 建具(たてぐ)の基本的な知識

●建具とは何?役割と機能、種類について
建具とは、部屋や空間を仕切るためのものです。
プライバシーの確保や冷暖房の効果を高める役割をもっていたり、
デザインや材質によって、室内の雰囲気を大きく変えられます。
住宅やマンションで使われる代表的な建具の種類としては、戸、窓、障子、襖がほ
とんどで、それぞれの建具は、使用する場所や目的に応じて選ばれます。
各特徴をまとめましたので、順番に見ていきましょう。
▲開き戸
開き戸は、一般的なドアのように左右または前後に開閉する建具です。
主に玄関や部屋の入り口などで使用され、取っ手を持って押し引きすることで開閉
します。
シンプルな構造のため、故障が少なく、長持ちするのが特徴になります。
▲引き戸
引き戸は、左右にスライドして開閉する建具のことを指します。
狭いスペースや通路に面した場所での利用に適しており、開閉時に外部にスペース
を取らないため、効率的な空間利用が可能です。
和室の障子や襖、クローゼットの扉など、さまざまな場所で使用されており、その
スムーズな動きとスペース節約の特性から、都市型住宅やオフィスなどでの採用が
増えています。
▲障子
障子(しょうじ)は、薄い和紙を木製の格子枠に張り付けた日本独特の建具です。
障子は、室内の雰囲気を和やかにし、プライバシーを保護しながらも、外の光や風
景を優しく感じることができる特性を持っています。

▲襖

襖(ふすま)は、厚手の和紙や布を木製の枠に張り付けた日本の伝統的な建具です

主に和室の間仕切りやクローゼットの扉として使用されますが、部屋の間を効果的
に仕切るだけでなく、室内のデザインや雰囲気を演出する役割も果たします。
スライド式の開閉が特徴で、スペースを有効に活用できます。
●素材から見る建具の違い:木製・アルミ・ガラス
建具として代表的な素材は木製、アルミ製、ガラス製の3種類です。
素材が変わるだけでも、機能や部屋の雰囲気は変わることが多く重要な要素の一つ
といえます。
それぞれの素材の特徴をまとめましたので、順番に見ていきましょう。
▲木製建具
木製建具は、天然の木材を使用した建具で、温かみのある質感と独特の風合いが特
徴です。
木の持つ通気性や調湿性能により、室内の湿度を適切に保つ効果があります。
また、経年変化により色の深まりや木目の美しさが増す点も魅力で、耐久性が高く
、適切なメンテナンスを行えば長持ちします。
▲アルミ建具
アルミ建具は、軽量で耐久性に優れ、さびにくいという特徴を持っています。
断熱性や防音性を高めるための加工も施しやすく、近年のエコ住宅や高断熱住宅で
の採用が増えています。
▲ガラス建具
ガラス建具は、透明性が高く、部屋を明るく広々と見せる効果があります。
二重ガラスや特殊加工を施すことで、断熱性や防音性、プライバシー保護も実現で
きるでしょう。

■③ 建具の選び方と設置方法

●用途別の建具選び
建具選びは、その場所の機能や目的に合わせて最適な建具を選定することが重要で
す。
例えば、プライバシーを重視するベッドルームや書斎のような場所では、外からの
視線はできるだけなくしたいでしょう。
このような場所では、視線を遮ることができるブラインドや厚手のカーテン、また
は不透明なガラスや木製の扉などの建具を選ぶことが推奨されます。
そうすることにより、部屋の中のプライバシーを確保しつつ、安心して過ごすこと
ができるからです。
一方、風通しを良くしたいリビングやダイニング、バルコニーでは、新鮮な空気を
取り込むことが重要です。
このような場所では、格子状のデザインや通気口が設けられた建具、または大きな
窓や引き戸などの通風性の良い建具を選ぶと良いでしょう。
これにより、室内の空気を新鮮に保ち、健康的な生活空間を実現できます。

●空間に合わせた間仕切り

空間の大きさや形状、そしてその用途に合わせて間仕切りを選ぶことは、効果的な
空間利用の鍵となります。
例えば、広いリビングを二つの機能的なエリアに分けたい場合、移動式の間仕切り
やスクリーンを使用します。
一時的にプライベートな空間を作り出すことができるからです。
狭い空間を広く感じさせたい場合は、透明なガラスの間仕切りや、低い高さの仕切
りを選ぶことで、視線を遮らずに部屋全体の広がりを感じられます。
さらに、特定の活動や趣味、例えば書斎や趣味の部屋を作りたい場合、固定式の間
仕切りや収納機能付きの仕切りを選ぶことで、機能性とデザイン性を両立させるこ
とも可能です。

■④建具にまつわるトレンドと機能

●防犯・防火性能の高い建具
近年、都市部の犯罪率の上昇や火災のリスクを考慮して、建具の機能性がより一層
重視されています。
防犯・防火性能の高い建具は近年急速に普及しており、住宅やオフィスでの安心・
安全な生活をサポートしています。

●採光・通風・断熱性に優れた建具
自然光を効果的に取り入れる建具は、室内を明るくし、電気代の節約にも繋がりま
す。
日中の自然光は心地よく、リラックス効果が得られるのも嬉しいポイントです。
●エコな建具
エコフレンドリーな建具は今、多くの人々から注目を集めています。環境に優しい
素材を使用することで、エネルギーの消費が減少します。

例えば、断熱性の高い窓ガラスを選べば、冷暖房の効率が上がり、電気代も削減で
きるでしょう。
このようにして、建具で地球を助ける選択ができるわけです。

■まとめ

建具って、家での快適さを一変させるスペシャルな存在です。
例えば、防音性の高いドアを選べば、隣の部屋でテレビを大音量で見ている家族か
らもくつろげます。
狭いスペースにはスライド式の引き戸がピッタリです。
スムーズに開閉できるから、動きやすさも格段にアップします。
この記事で、建具がどれだけ素晴らしいか、そしてどう選べばいいのかを楽しく学
んでいただければと思います。